2004年5月7日から15日まで、インドのランタンボール国立公園で野生のベンガルトラの撮影ツアーを実施した。今回はクラブツーリズム主催で6名の方が参加されその同行指導を行った。
成田を出発するに当たっておよそ機体整備の問題で1時間半の遅れが出た為、ニューデリー到着は夜10時半過ぎとなった。ニューデリーはその時間でも35度程度の気温で暑さを感じた。その夜の予約してあったニューデリーのホテルはオーバーブックであったため急遽Meridianホテルに変更されたがこちらのホテルの方がずっと立派なホテルであった。出発に続き2度目のトラブルであった。
翌朝7時にホテルを出てニューデリー駅に行きここから列車でサワイマドプールまでの移動である。距離にしておよそ450Kmであるが列車の速度は70〜80Km程度の速度などでとても時間が掛かる。前回も同じコースをたどったが地図上ではどこを通ったのか全くわからなかったので今回はGPSでどのルートで移動しているのか詳細にデータを取った。
午後2時過ぎにサワイマドプールに着いた。昨年は列車を降りたとたんに目がくらむほどの暑さを感じたので今年も同じように想像して降りた。しかし昨年と比べるととても涼しく感じ、また視界がとても悪い事に気が付いた。気温はそれでも40度位はあった。視界が悪いのは北部の砂漠地帯で強風が吹きこの地域に黄砂が吹き付けてきていたのだった。一面黄色くほこりっぽいのには参った。
その日の午後からベンガルトラを求めてランタンボール国立公園に入った。丁度とてもきれいな赤い花が満開でまるで日本の秋に柿の木に赤い実が熟して沢山なっている光景ににていた。初日、二日目、三日目とトラは全く見られる気配がなかった。ガイドのSinghさんも一生懸命探しているのだが足跡はあってもトラが現れてくれない。やはり気温が低いせいでトラたちが水を飲みに出てこないのだと言う事になった。それでも広大なトラが住んでいそうな所を毎日毎日車で探し回った。三日目になるとさすがみんな黙ってきてトラが見られない焦りが出てきた。東京を出発する前に現地のガイドとメールの交換をし今年は生後3〜4ヶ月の子供が数頭いると聞いて楽しみにしていたのに何と言う事だ。

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| とてもきれいな花で満開の木でくつろぐハヌマンラングール |
4日目になった。まだトラは我々の前に現れてくれない。ホテルの情報板でも誰も見たとの報告が書いてないので我々だけが見られないのではなかった。他の車に聞いても誰も首を横に振るばかりだった。4日目の午後、1台のジープがスピードを出して移動するのを見つけた。これは何かあると予感した。早速その車の方について暫く走るとその先に沢山の車がありその荷台から人が立ち上がって一方向を見て居るではないか。”トラだ” やっと我々の前に現れてくれたかと私は一安心したがそれもつかの間。みんな同じ方向を見ているがどこにいるのか全くわからない。ガイドに確認してもらうとおよそ100mも先のガケの下に大きな洞穴が3つ有りその真ん中の洞穴で虎の親子が寝ているというのである。望遠レンズで覗いても中々見えない。これでは写真にならないので待つ事にした。
およそ2時間待った時、突然トラの親が洞窟からでて来た。その前に私はトラが出てきたときにどちらに向かって歩くかを計算していて、背景が素晴らしいところを横切ってくれる事を来たいし、広角レンズをつけて待っていた。しかしトラの親は我々とは反対の遠い方向に向かって歩いていった。暫くすると2頭の可愛い子とトラもお母さんを追っかけて洞穴から出て行った。 その先には道など全くないところで岩山なのでとても追っかける事は出来ない。他の車も一斉にトラが行きそうな場所に向かって移動した。我々も探し回ったが見る事はなかった。
その夜はトラの話で持ちきりになった。やはり子供のトラが2頭いた。情報では他にも子連れが居るとの事であったが全く見る事は出来ない。
翌朝は5日目、6時前にホテルを出て昨日居たあたりを捜索する事にした。一直線にその場所に向かったら既に1台のジープが止まっていた。ガイドがトラだと言った。昨日よりずっと近いところで親子のトラが休んで居るではないか。おまけに子供のトラはお母さんにじゃれ合って遊んでいてとても良い光景だった。しかし手前に枯れ木があって場所的に難しかった。暫くしていると沢山の車が集まってきた。みんな考える事は同じで次から次へと車が来たものだからトラは移動を始めた。そうなると私たちのガイドは強い。ここのガイドを取り仕切るベテランガイドを指名していたので先回りをしてトラが来るところで待っていた。暫くすると親子3頭の虎が私たちの車のすぐ前を通って道を横切っていった。皆さんは興奮しまくりであった。
こんな可愛いトラの赤ちゃんがお母さんとじゃれ合って遊ぶ光景が間近で見られたのはラッキーであった。

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| 5日目にやっと私たちの目の前に現れてくれたトラの親子 |
6日目も探し回った。しかし全くトラを見たという情報は無かった。やはりトラを見るのはそんなに簡単には見られない事がわかった。昨年は毎日見られたので今年も同じように見られるかと思ってきたが大間違いであった。
トラが見られなかった分、他の多くの動物たちの写真を撮る事が出来た。トラが居たら見向きもしないような動物たちも今回はたっぷりとじかんをかけてとることができたのは嬉しいやら悲しいやら。

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| 森の中では小さなシマリスたちが沢山見られた。 |
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