動物たちの楽園紀行 トップページへEnglishJapanese
自然の叫び声撮影ツアー情報写真出版物近況と予定便利なリンク集プロフィールお問合わせ



パンダと遊ぶ 浅尾省五 パンダと遊ぶ 浅尾省五 パンダと遊ぶ 浅尾省五
一緒に遊んで!とせがむ子パンダ 撮影中、背中から覆い被さる子パンダ 子パンダと取っ組み合って遊ぶ私

2002年6月28日から7月5日の間、私も中心メンバーの一人としして参加する日本パンダ保護協会の初めての中国四川省へのパンダ保護ツアーを実施した。

四川省の旅は自然が豊富で見るところが多く、殆どのツアーは風景を中心とした旅行が多い様であるが、今回私たちが企画したツアーはパンダを見る旅で、毎日毎日パンダに明け暮れた日程であったが参加者全員大満足の旅となった。特に臥龍のパンダセンターには3日間滞在した。ここには日本パンダ保護協会の永年里親のパンダ”桃桃”通称桃ちゃん(生後9ヶ月)がいて、そのパンダに会うための旅でもあった。9ヶ月になった桃ちゃんはとても活発で私たちを暖かく迎えてくれた。

私がパンダの撮影をしていると他の子供パンダが私と遊びたくて私に覆い被さったり、私の足を捕まえて放してくれなかったりで大変であった。最後にはカメラを放り出して子パンダと取っ組み合って遊んでしまった。子パンダはまるで人間の子供と一緒で、いろんな物に興味を示し、特に人に対しては一緒に遊んで欲しくて堪らない様子で撮影中の私の邪魔をしてくれた。そんな3日間、これまで味わったことのない動物とのふれあいの感激があった。

また近々出産するする予定のパンダが居ることを聞き、参加者がお金を出し合って新たに生まれてくるその子供の里親になることにした。今年の7月末から8月はじめ頃に誕生するそのパンダは、”鈴鈴”(リンリン)と銘々した。元気な赤ちゃんが誕生した頃にまた訪問することにした。 
 

 
生まれたばかりの赤ちゃんを抱く 浅尾省五
桃ちゃん 私の第3の娘 里子パンダの鈴鈴
2002年9月12日から8日まで中国政府が主催する中国国際に招待され出席した。

初日は四川省成都で前夜祭があり、翌日約20台バスと乗用車の列を警察のパトカーがはさみ、12時間ノンストップで九塞溝まで行った。九塞溝(きゅうさいこう)に到着し夕食が終わった後、チベット民族の民族舞踊を中心とした中国国際パンダ祭りの開会式が華やかに行われた。

翌日は世界遺産に指定されている九塞溝を、その翌日には同じく世界遺産に指定されている黄龍を撮影後、およそ10時間をかけて私の第三の娘がいるに臥龍パンダセンター移動した。

2ヶ月前の7月に訪問したばかりだが、その時に里親の手続きをして帰ったパンダに初めて会うことが目的で今回の祭りに参加したといっても過言ではない。前回の訪問時はまだ誕生していなかったが私たちが帰って1週間後の7月12日に誕生した私の第三の娘”鈴鈴”(りんりん)だ。生後55日目の娘はまだ目が開いていなくて保育器で育てられていたが、しっかりとパンダの様相を呈していた。
普通では生後間もないパンダを抱くことなど、担当者以外は絶対に出来ないことだが、里親の私には特別であった。手足の消毒を済ませ、消毒された衣服をまとって抱かせていただいた。
25年以上も前に味わった我が子を抱き上げたときの感じが甦った。
 
 

2003年1月19日、中国四川省で4回目のパンダ取材を行った。今回は雪景色の中のパンダを見たくて計画していたものだ。

東京を出発する時間が予定時刻の午後3時から4時間半も遅れ、やっと出発したのが午後7時半。それから約5時間のフライトで、そろそろ目的地の中国四川省の成都だなと思っていたら、機長から『成都は濃霧のため着陸できず重慶に着陸する』と案内があった。
参ったなーと思っている内に重慶空港に着陸した。時刻は夜中の12時。予定外の着陸のため空港職員が居なくて飛行機から出るのにかなり待たされた挙句、係員が居なくて手荷物が出てこなかったため、およそ2時間も待たされてしまった。

やっと重慶のホテルに夜中3時にチェックインし,、翌日重慶から成都に移動した。そこから車を走らせ成都市内で所用を済ませた後、臥龍に向かったが、パンダの里、臥龍に到着したのは夜の8時を回っていた。
丸1日無駄になってしまったが自然現象のためでは仕方ない。濃霧は30年ぶりの大濃霧で空の便はもとより、高速道路も市内もほとんど見通しがきかず全て通行止めとなり、交通網は大混乱した日であったと後で聞いた。

雪景色の中のパンダを期待して臥龍に来たが雪などまったく無く予想していたよりとても暖かい毎日であった。
早速私の里子、鈴鈴ちゃんにご対面。前回会ったときから3ヶ月が経過し、生後7ヶ月となった鈴鈴ちゃんは丸々と太って大きく、とても可愛くなっていた。 3日間の滞在中ではあったが、これまで撮影できなかったパンダの様子も沢山撮影できた。

里子パンダと面会する 浅尾省五 パンダの赤ちゃんを連れ出して撮影中の浅尾省五 園外で遊ぶ子供パンダ
感激の再会。
『お父さん会いたかったよ』 とばかりに鈴鈴ちゃんは私に近寄ってきた。
鈴鈴ちゃんと近くの川辺に散歩に行った。生後7ヶ月の鈴鈴ちゃんは何とも愛らしく、あどけないしぐさに私は感激の一時を過ごした。 初めて檻の中から出た鈴鈴ちゃんは、大自然の広さ、石や水にビックリしたのか私の周りから離れようとはしなかった。   
注;この写真の行為は特別な許可により実現したもので、たとえ里親であっても一般の方が出来るものではありません。
 
 

パンダの里で撮影中にハプニングが起こった。 私がパンダ舎の塀の上で撮影していたら1匹のパンダが塀に斜めに持たれて何か遊んでいた。そこに別のパンダがやってきて、塀にもたれかかっているパンダの背中に乗って塀を越えるパンダの脱走シーンをバッチリと見てしまった。もちろん撮影もした。

私は大声で辺りにいる係員を呼び叫んだが誰もなかなか集まってこなくて、その間にパンダは自由気ままに塀の外を遊びまわった。しばらくして、およそ10人の係員が集まりおよそ30分間のパンダ捕獲劇が展開された。
パンダは表情やしぐさとは似つかず凶暴な面をもっているため係員たちは恐る恐る近づいては離れ、餌でおびき寄せながら檻に戻そうとしたが、自由な世界に出たパンダはなかなか元の檻には戻らなかった。 やっと元の檻に戻されたパンダは、すでに脱走のテクニックは学習して覚えていた。

騒ぎは収まり元の静かな園内に戻った。、私もパンダたちの撮影を続けていた。そこに突然また同じパンダが檻の外の遊歩道に出てきたのだ。再び大声で叫び係員を呼んだが、丁度お昼休みで誰も集まってこない。私はその間に園内を散歩するパンダを撮りまくった。
この時期、パンダの里を訪れる人は少なく、混乱はなかったが、1日に2回続けてパンダが脱走したことは初めてで、今回私が2匹のパンダが協力して脱走する様子を撮影した為、どのようにしてあの高い塀を乗り越えて脱走するのか、初めて解明され係員たちは大変に興味を示していた。
きっと彼らは近い内また同じ事を再現することだろう。

パンダの脱出 パンダの脱走 パンダの脱走
一匹のパンダが塀で遊んでいた。 後ろからもう一匹のパンダがやってきた。 塀で遊んでいたパンダの背中を伝って何かを考えていた。明らかに脱走を!
パンダの脱走 この間に
下のパンダの背中を乗り越えて
塀の上に乗りあがり脱走した。
まるではしごを上るように!

パンダの脱走
下のパンダは態勢が苦しくてふーふー言いながらも、頭を下げ上のパンダが登りやすい格好をして脱走を助けた。   塀の外に出たパンダは自然に生えているおいしい竹を食べあさった。