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ブルックス川の下流に当たるナクネック湖は穏やかな湖である。この時期、もの凄い数のサケが産卵のための遡上する。 |
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まるで生け簀に入れたサケのように無数のサケたちは、これから川を上る準備をしていた。 |
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宿泊先のブルックスキャンプを出て見所のブルックスフォールに行くには、およそ20分間山道を歩いていかなければならない。その途中の路上近くにクマが居るとレンジャーが通行を止めクマが自分で移動していくまで待つ。クマが居なければほんの20分の距離も数時間かかる事もしばしばある。
歩道の近くにクマが居るため足止めを食っている観光客
(第一展望台から見る) |
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第一展望台近くでクマが突然現れ安全な展望台に避難移動する観光客。
こんな場合でも慌てたり騒いだりしてはいけない。 |
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ブルックスフォールがあるメインの第2展望台に行く途中の道の側で、休んでいた親子熊が居たため彼らが移動するまで長時間待たされた。
親子熊は子供を守ろうとする母親熊が危険で最低100mの距離を置くように指導されているが突然目の前に現れたりするとスリル満点である。 |
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上流のブルックス湖と下流のナクネック湖との間を結ぶブルックス川の上流3分の2の地点にあるブルックスフォールは一番の見所だ。多い時にはこの滝を中心に20〜30頭ものクマが遡上するサケをねらって待ちかまえる。サケにとっては生死の関門だ。 |
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左のグラフはサケの遡上数と、それをねらうクマの数を日にち毎にサンプリングした統計グラフだ。
棒グラフは1分間に、この滝を越えようとジャンプするサケの数。
折れ線グラフは、その時点の滝周辺にいるクマの数。2005年の場合7月4日がサケの遡上数が一番多く一分間におよそ120匹のサケがこの滝を越えようとジャンプした。
クマの数はサケの遡上数とは少しずれて、7月10日に滝の周辺に18頭が確認されている。
私たちが訪れたタイミングはサケの遡上数は減少してきていたがクマの数はピークでベストタイミングであった。 |
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滝の下流の川の中でもクマたちはサケを襲うがサケも必死で逃れようとするため、なかなか捕まえるのは難しい。
水しぶきを上げて遡上するサケにアタックするクマ
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やっと捕まえたサケを食べるクマ。沢山のサケはいるがとてもすばしこく、捉えるのは大変な努力がいる。 |
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滝の上からサケを待ちかまえるクマ。
滝の下は水の泡でサケの頭上にまさかクマが口を開けて待っているとは知るよしもない。
ジャンプするサケも川の中の水流や地形を考えジャンプし易い所から上流に向かって勢いよくジャンプする。
熊も滝の上のギリギリの所まで身をそり出してサケを待つ。沢山のクマを見ていると感のいいクマはサケが飛び上がってくるポイントを熟知しており、ポイントに立ってすぐにサケを捕らえる事が出来るが、感の悪いクマたちが立つポイントはいつも少しずれておりなかなか良いところにサケがジャンプしてこないため捉えるのに長い時間を要す。
サケを待つがなかなか自分の所にジャンプしてこない感の悪いクマ |
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滝の真下でもサケにとってはとても危険な場所だ。滝を越えようとジャンプしたが失敗したサケを滝壺でねらうクマの沢山居る。
クマがサケを捕らえるとサケの首筋にかみつきそのままサケの皮をむくように引き裂く。サケのお腹には産卵を控えたお腹一杯の赤い卵が飛び散る。クマはサケの卵よりは皮を好んで食べていた。 |
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感の良いクマはサケがジャンプしてくる道筋を熟知している。目の前に次々とジャンプしてくるサケを捕らえるのは、このクマにとっては容易な仕事であった。 |
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クマがサケを捕らえる瞬間。この後1m近くもあるサケがクマの牙に捕らえられた。 |
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滝越えをしようとジャンプしたサケが、目の前で待ちかまえるクマを発見し身をよじらせて逃げようとする仕草を感じた。サケの目玉がビックリマークになっている。 |
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感の良いクマが立った滝の上はサケたちがジャンプするルートであった。勢いよくジャンプしたサケは水面から出て滝を越えようとした瞬間、大きな口を開けて待っていたクマののどに向けて頭からまっすぐに突っ込んでいった。サケの目がヤバイ! といった表情をしている。
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サケを捕らえた母親熊は滝の上で一緒にサケの捕獲を見ていた小熊にそのサケを与えた。母親が滝の上でサケを捕獲している時は子供達は安全な場所でその捕獲の様子をじっと見ている。猟上手な母親を持つ子供達は良いお手本を見ながら成長し、きっと名ハンターになる事だろう。 |
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カトマイ国立公園での撮影は夜中10時過ぎまで可能だ。日本ではなかなかぴんと来ないが、この地では暗くなるのが11時過ぎ。撮影をしている私もその時間になるとさすがに疲れる。
滝のある第2ポイントから宿泊先のロッジまではカメラを担いで一人で山道を歩いて帰るが、クマたちも薄暗くなってきたため今日のサケ狩りを終え、寝ぐらに向かう。
私が帰る道を巨大なブラウンベアーの親子が正面から私の方に向かって歩いてきた。引き下がろうとしたら、私の後方にも巨大なクマが私の後ろをついて歩いてきていたため逃げ道を失った。
心臓がバクバクしながら自分に落ち着くよう言い聞かせ、道から外れてブッシュに入り、二組のクマが道を空けて通過するのを待った。
親子クマからは最低100m距離を置かないと危険だ、と到着した時に教育されたが、このときの距離は4〜5mの距離で生きた心地はしなかった。
きっと美味しいサケを食べ満腹気分であったのであろう。ちょっと?脂肪の付いた私のお腹など彼らの食料には値しなかったようだ。 |
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